- コールセンターそれなり日記
【3コールめ】
令和の採用面接を聞いて浦島太郎になった日
採用面接の今昔。5年前と今とでは何もかもが違っていた。。。
応募した後に待ち構えているのが採用面接。世の中に得意な人はいないと思うけど、私は面接がどうにも苦手だ。緊張のせいで、話しているうちに何の質問だったかわからなくなって、質問に対する回答がズレてしまう事がよくある。いや、そういう思い出しかない。
高校時代にファミレスのアルバイトの面接を受けた時なんて、「部活は何をしているの?」という何のひねりもいらない質問に、気が付いたら「祖父はみかん農家だ」という話をしていた。どの道を進めば部活から祖父のみかん農家の話に行きつくのだろうか。風が吹けば桶屋が儲かる?その間に通った道筋は緊張のあまり全く記憶にない。店長の怪訝そうな顔を見るまでもなく、結果は当然不採用だった。それから何回か採用面接を経験しているうちに、徐々に慣れてきたけど、いまだにトラウマとして脳裏に焼き付いている。
そんな私が受けた化粧品通信販売コールセンターの採用面接。なんだかんだもう5年も前の話だ。当時の思い出話を書いてもいいのだけど、最近入社した川崎さんから令和の面接事情を聞いたら、全くの別世界になっていた。カルチャーショックというか、浦島太郎というか。しばらく面接を受けていないうちに、こんなことになっていたなんて。。。せっかくなので川崎さんとの話を元に令和の面接事情を綴ってみた。
私が一番驚いたのは、面接が対面ではなく、スマホやパソコンでのリモート面接に変わっていたことだ。応募して面接の日程が決まるとメールで面接用のURLが送られてくる。時間になったらそこにアクセスするだけ。画面上に面接官が現れて質疑応答が進んでいくそうだ。インターネットの環境があればどこからでも接続出来るなんて便利な世の中になったものだ。
そして面接の時には履歴書や職務経歴書の提出も不要。採用になって入社する時にはさすがに必要になるけど、簡単なプロフィールを入力するだけで面接を受けることが出来るらしい。交通費をかけて移動して、履歴書を何度も書き直して、四苦八苦しながら面接を受けていた私の時と比べるとずいぶんと気軽にチャレンジできるようになっていた。
さらに、面接の雰囲気も思った以上にポップでハートフルになっていた。当時は「THE 採用面接」というようなキッチリ、カッチリした印象だったけど、今では面接官が天気の話や自身の面接体験談をちょこちょこ挟んで緊張をほぐしてくれて、おまけに要所で「お水でも飲んでリラックスしてください」と気遣われたらしい。
私なら「もしかして、これも面接の一環?」「私、試されてる?」「何かの罠かも?」と警戒して絶対に飲まないと言ったら、「さすがにひねくれすぎですよ」と川崎さんに軽く諭されてしまった。どうやら本当に面接官の小粋な計らいだったらしい。
その人が「当たりの面接官」「神面接官」だったんじゃないの?とさらにひねくれてみたけど、最近入社したオペレーターはみなさん口を揃えて面接官は親切で、緊張をほぐしてくれたと言っていた。さらに自分のひねくれた一面を披露してしまい、ちょっとだけダークな気分になった。
もう一つ、私の頃になかったことと言えば、面接後に「こっちの業務もオススメですよ」「こんなお仕事もありますよ」と紹介の電話が来ることがあるらしい。川崎さんと同期の逸見さんは応募したコロナワクチンの業務が定員オーバーで不採用になったけど、その後に連絡が来て、希望シフト、希望時給、希望の仕事内容を相談した結果、今の化粧品通販コールセンターで勤務することになったそうだ。コールセンターで働きたい人とコールセンターの仕事の間を仲介する。。。なんだかマッチングアプリみたいだ。使ったことはないけど、コールセンターの採用にそんな機能も備わっていたとは。。。ますます気分は浦島太郎だ。
こんな感じで、知らない間に進化して、気軽に応募できるようになったコールセンターの採用面接。そのせいか、私のようにコールセンター未経験の人が周りにも増えてきた気がする。そういえば、川崎さんも逸見さんもコールセンター初心者。求人サイトで仕事を探しているうちにコールセンターの求人にたどりついて、応募から面接までトントン拍子に進んだと涼しい顔で語っていた。
二人と話をすると、未経験者がスムーズにコールセンターで働くことが出来るような変化にたくさん気づいただけど、それはまた別の日に書くとしよう。ともかく今日の気分は浦島太郎。もし、帰り道に亀がいても素通りするし、竜宮城に誘われてもついていかないし、玉手箱をもらっても絶対に開けないでおくとします。
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