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【2コールめ】
志望動機のオモテとウラ

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志望動機には誰しもオモテとウラがある。なんで私はコールセンターで働こうと思ったのか。その志望動機を考えてみた。

モノゴトには表向きと内実がある。それは採用面接で聞かれる志望動機も一緒だ。オモテとウラ。普段着とオフィスカジュアル。ぶっちゃけ話とよそ行きトーク。「その業界で勤務してみたい」「自分のスキルを活かしたい」「御社の力になりたい」という表向きの志望動機とは別に、「給料がいい」「勤務地まで徒歩で行ける」「土日が確実に休める」といったありのままの志望動機は誰しも持っているはずだ。

当時、私が応募したコールセンターは化粧品通販の受付業務。カタログを見て電話してくる顧客から注文を受けたり、商品の説明をしたり、配送状況を確認したりする電話オペレーターの仕事だった。コールセンターで働いた経験はなかったけど、それまでも電話対応は日常的にやっていたし、化粧品は普段から使っているものだから、スムーズに覚えられそうだし、美容の知識もつくんじゃないかと思って応募した。これが表向きの理由だ。

その裏側で魅力的に感じていたのはシフトの自由さ。月曜日~日曜日の週7日間、朝の9時~夜の11時まで営業しているから、早番でも遅番でもシフトに入る事が出来て、日によっては時短でも勤務が出来る。月毎に希望シフトを提出出来るという自由さは私にとって最高だった。というのも、当時は正社員の仕事を辞めて転職活動中。あらかじめ正社員の採用面接が入る(入ってほしい)事を見越して、遅番や時短のシフトを入れたら柔軟に対応出来そうと思ったのだ。

入社後に同期と話を聞いてみると、やっぱり柔軟なシフトが決め手で応募したという人が圧倒的に多かった。PTA活動で忙しい杉田さんは学校の行事に合わせて勤務日を調節できるし、劇団員の鈴木さんは公演日近辺にしばらく休みを取れると喜んでいた。居酒屋とダブルワークをしている戸部ちゃんは兼業先のシフトの隙間を縫うように絶妙の配分で組み合わせていた。常識の範囲でシフトに融通が効くのはコールセンターで働く事の醍醐味のひとつ。これが理由でこの業界から離れられない人は結構多いようだ。

そして前職がアパレルでの対面接客だった私にとって、お客様と面と合わせなくてよい事も何気に大きかった。それまではメイクをバッチリして、服も単調にならないように気を遣って、笑顔を絶やさずに接客する。当時と比べたらなんて楽な事か。寝坊してメイクが出来なくても、電話の向こうのお客様に迷惑をかける事はないし、毎日地味な服を着てもお客様に気付かれる事はない。この沼は一度経験したらなかなか抜け出せない。でも、油断して緩み切った頃を見計らったかのように、「最近の服装おとなしいわね」と鈴木さんからアドバイスという名の喝が入るタイミングも絶妙。要所で私を沼から引き上げてくれる事も密かにありがたかった。

逆に「服装・髪型・ネイル自由」に惹かれる人も意外と多い。髪の色が1週間ごとに赤→青→緑と信号機のように鮮やかに変わっていく人もいるし、まるで宝石がちりばめられたかのようなキレイなネイルの人もいて、お笑い芸人ばりの二度見をキメる事なんて日常茶飯事だ。毎日ファッションショーを見ているようで飽きないのだけど、この話を始めるととことん脱線しそうなのでまた別の機会に取っておこう。

このように、なんやかんやありつつも、コールセンターが自由度の高い職場環境である事はおわかりいただけただろうか。シフトも服装も許容範囲はそれなりに広い。振り返ってみると、私が5年も続けられたのは、どうやらこの自由さがベースになっているようだ。

でも、コールセンターの先輩として1つだけ忠告するとしたら、シフトや服装の自由さなどウラの志望動機ばかりに気を取られない事は意外と大事だ。やっぱり、仕事そのものに対するモチベーションがなければ続けていくのは簡単じゃない。もし、応募したコールセンターが化粧品ではなく、私が大の苦手な機械の操作案内や書類の記入方法の説明業務だったとしたら。。。早々に挫折していたかもしれない。

せっかくやるなら、少しでも興味を持てる仕事内容や愛着が湧きそうな商材を選ぶこと。これだけたくさんのコールセンターがあって、たくさんの求人募集がある今だからこそ、自分がその仕事を好きになれそうか、ポジティブに取り組めそうか、実際に働いているところをイメージしてみる事をオススメします。なんだか偉そうに上からごめんなさい。

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