- コールセンターそれなり日記
【1コールめ】
それなりの5年間
何をやっても長続きしなかった私。気が付いたらコールセンターで働き始めて5年が経っていた。5年も続いた「それなり」の理由ってなんだろう。5年間で体験したオペレーターの日常を綴ってみた。
長く続けようと意気込むと、どうしても続かない事ってよくある。一念発起してジョギングを始めても3日ともたないし、心機一転日記をつけようと思ってノートを買っても、1ページも埋まっていないほぼ新品のノートが少なくとも5冊は机の中で眠っている。
逆に気張らずに何気なく始めた事は思ったよりも長く続いている気がする。毎朝テレビ番組の星座占いで紹介されたラッキーアイテムを身に付ける事は欠かさず続けてるし、毎週火曜日に発売されるコンビニの新商品を探し求めてお店をハシゴする帰り道は、もはや趣味を通り越して義務になっている。大げさかもしれないけど、どちらも「呼吸をする」「ご飯を食べる」「寝る」と同じような感覚で、「やろう」と意識しなくても自然と身体が動いているのだろう。だから長く続くのだとちょっと偉そうに分析してみた。人間の習慣って恐ろしい。
そんな私にとって一番長く続いている恐ろしい習慣はコールセンターで働いている事だ。別に長く続けようと思ったわけでもないし、過去にオペレーターの経験があったわけでもない。転職活動中に生活費を稼ぐために腰掛程度にアルバイトを始めたつもりが、気が付いたらあっという間に5年経っていた。記憶喪失?今流行のタイムリープ?いやいや、無意識から生まれたリアルな現実。何気なく始めた事が5年も続く。。。やっぱり人間の習慣というのは恐ろしいものだ。
でも5年も続く習慣になったのには、きっとそれなりの理由がある。最高だったかと言われたら他の道や選択肢があったかもしれない。でも、それなりに楽しくて、それなりに大変で、それなりに刺激があって、それなりに成長できた気がしている。そう、それなりに充実してるんだ。ん?それなりに?それなりって何だろう?モヤっとしてまだうまく整理できていないけど、そこにコールセンターが私の習慣になった理由が隠れているのだろう。せっかくなので、5年間を振り返りながらコールセンターの「それなり」を紐解いてみた。
あ、最初に断っておくと、なにぶん「それなり」なので、某銀行員のような痛快な倍返しはないし、世界の中心で愛を叫ぶこともなく、君の名を呼ぶような奇跡も起きない。ただただコールセンターのオペレーターとして体験してきた赤裸々な日常を綴っていくので、その点はあしからず。そんなこんな書いているうちに空白だった日記用ノートの1ページ目が埋まった。このまま習慣になるといいな。
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